世紀末救世主伝説 |
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第1話 『天をめざす者“店長”』編 偉大なる長兄、の章
2000年、1月中旬(茨城県波崎沖、第二東洋丸(現 征海丸))
“北東神拳”の伝承者には、俺の他に3人の兄者達かいる。本来は一子相伝の暗殺拳であるはずが、この世紀未に生き残る為に兄者達は拳を封じずにいるようだ。今回は、以前に亡き父リュウケンの立会のもとで行われた伝承者選ぴの時の壮絶なエピソードを紹介しよう。
場所は波崎の沖、“リュウケン(義父)”“店長(長兄)”“スー(未弟)”それぞれの想いが交錯するなか伝承者選ぴが始まった。
「スーと店長よ、各々の拳を使い、このブリ(10.5kg)を見事しとめて見せい!!」(リュウケン)
リュウケンの船下より巨大なブリが牙を剥きながらスーに襲いかかろうとしている.・・。
「.....」(スー)
スーは哀しい自でメタルジグをシヤクった...反応は無かった...。リュウケンは思った、(あの狂暴なブリがスーの前では死を覚悟してメタルジグに反応しなかった.・・さすがスーよ.・・)。しかし.・・次の瞬問!ブリは店長のジグに襲いかかる!それは一瞬の出来事だった!!
「愚弟めが!このサイズ、俺なら1分だ!!」(店長)
そう言うと、店長は瞬く間に巨大なプリ(10.5kg)を船上に引きずり上げる...。リュウケンは思った、(店長の強烈な殺気の前ではブリも死の恐怖に我を見失いジグに食らいついた...恐るぺし殺気よ...しかし...)。
後に俺が“北東神拳”伝承者として選ばれることとなると兄者達は姿を消した...
しかしそれは、新たなる壮絶な闘いの幕開けでもあった...。